「史料」の根底から問う
歴史の真説
邪馬台国女王卑弥呼の正体
本能寺の変「陰謀説」「黒幕説」
龍馬暗殺「薩摩藩説」「見廻組説」
承久の乱における「権門体制論」
卑弥呼から明治維新まで
日本の歴史を“疑って”読む!
本能寺の変には黒幕がいたのか、
それとも明智光秀が怨恨から起こした反乱か?
源頼朝は本当に北条政子に頭が上がらなかった?
応仁の乱を長期化させた複合的要因とは?
孝明天皇は倒幕派に暗殺されたのか?
坂本龍馬を暗殺したのは小太刀の達人だった?
歴史上のさまざまな
定説・仮説を2人の論客が
一刀両断
歴史に「目撃者」はいない。ゆえに歴史研究者はさまざまな「仮説」を立てる。その「仮説」は、「史料」に裏付けられた学者の論証により「定説」となる。しかし、史料だけでは見えない歴史の「実像」もある。史料に書かれていないからといって事実の検証を止めてしまったら、歴史を見る視野は狭まってしまう。本書では二人の論客があえて「定説」を疑い、そこから見えてくる新たな歴史の世界を提示する。
本郷 和人(ほんごう かずと) プロフィール
1960年、東京都生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京大学史料編纂所教授。専門は日本中世政治史。特に院政期から南北朝期にかけての政治構造や、貴族・武士の権力関係の変遷を中心に研究を重ねる。膨大な史料に基づいた実証と、現代的な視点を交えたわかりやすい通説批判に定評がある。近年はテレビや書籍などでも積極的に日本史の魅力を伝えており、多くの著書がある。主な著書に『変わる日本史の通説と教科書』(宝島社)、『日本史のツボ』『日本史を疑え』(ともに文藝春秋)などがある。
井沢 元彦(いざわ もとひこ) プロフィール
作家。1954年2月、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部を卒業後、TBSに入社。報道局社会部記者時代の1980年に『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。「逆説の日本史」シリーズは単行本・文庫本・ビジュアル版で累計572万部超のベスト&ロングセラーとなっている。現在、YouTubeで動画『井沢元彦の逆説チャンネル』を配信中。