■ トランプ政権はプーチンが拡散する“陰謀論”に汚染されている!
第2期トランプ政権の誕生で、世界の安全保障環境は激変した。トランプは“Yes Man”だらけの側近に囲まれ、陰謀論者が拡散する“フェイク情報”を鵜呑みにしながら米国政府を動かしている。トランプに影響を与える“陰謀論”“フェイク情報”の源流・発信源を辿ると、プーチンのロシアに行き着く。
移民(外国人)やリベラル派への弾圧、米国ファーストという名の“新モンロー主義”……米国が自ら国力低下の道を突き進む姿に、プーチンも習近平もきっとほくそえんでいることだろう。 そして事は米国だけの話に限らない。分断の潮流は、欧州で極右勢力の台頭を招いてきたし、その余波はフェイク情報をまき散らす新興政党の躍進で遂に日本にも……まさに“西側”は冷戦期以降の崩壊危機に瀕しているのだ。
トランプ人脈のプロファイリング、ロシア・ウクライナ戦争の知られざる戦況、習近平・台湾侵攻の可能性、北朝鮮「核ミサイル」の今後、中東情勢、そして日本“分断”の脅威……フェイク情報、ナラティヴ(物語)が情報空間を汚染し、個々の認知・認識を容易に歪める時代にあって、どのように正しい情報・ファクトを見極めればよいのか?
本書では、近年の紛争・戦争・国際政治の背景解読を軸に、ロシアの軍事・安全保障の専門家である小泉悠(東京大学先端科学技術研究センター准教授)とインテリジェンス・軍事ジャーナリストの黒井文太郎が、混迷の時代の情報収集・分析の手法について、対話形式で緊急解説する。フェイクの時代を生き抜く国際ニュースの情報分析術。陰謀論の時代、認知戦の時代をサバイブするための新しい情報学講座。
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小泉 悠(こいずみ ゆう) プロフィール
1982年、千葉県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業、同大学院政治学研究科修了。政治学修士。民間企業勤務、外務省専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所(IMEMORAN)客員研究員、公益財団法人未来工学研究所特別研究員を経て、東京大学先端科学技術研究センター(国際安全保障構想分野)准教授。一般社団法人DEEP DIVE理事。専門はロシアの軍事・安全保障、新領域セキュリティの諸課題に関する研究。著書に『「帝国」ロシアの地政学』(東京堂出版、サントリー学芸賞受賞)、『現代ロシアの軍事戦略』『ウクライナ戦争』(ともにちくま新書)、『ロシア点描』(PHP研究所)、『ウクライナ戦争の200日』『終わらない戦争』(ともに文春新書)、『オホーツク核要塞』(朝日新書)、『情報分析力』(祥伝社)、『小泉悠が護憲派と語り合う安全保障』(かもがわ出版)などがある。
黒井 文太郎(くろい ぶんたろう) プロフィール
1963年、福島県いわき市生まれ。横浜市立大学文理学部国際関係課程卒業後、講談社入社。週刊誌 編集者を経て退社後、フリージャーナリスト(ニューヨーク、モスクワ、カイロを拠点に国際紛争取材専門)。帰国後、月刊『軍事研究』特約記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長を経て軍事ジャーナリスト。新領域安全保障研究所(INODS)リサーチフェロー。著書・編共著に『北朝鮮に備える軍事学』『イスラムのテロリスト』『日本の情報機関』(すべて講談社+α新書)、『世界のテロと組織犯罪』(ジャパンミリタリーレビュー)、『日本の防衛 7つの論点』『最新! 自衛隊「戦略」白書』(ともに別冊宝島Real)、『インテリジェンスの極意!』(宝島SUGOI文庫)、『プーチンの正体』(宝島社新書)、『イスラム国の正体』(ベスト新書)、『インテリジェンス戦争 対テロ時代の最新動向』(だいわ文庫)、『工作・謀略の国際政治 世界の情報機関とインテリジェンス戦』(ワニブックス)、『中東紛争』(星海社新書)など。